季語で遊んでみるワークショップ

とつきさん@totsuki_hk主催の「季語で遊んでみるワークショップ」に参加してきました。

私自身は季語を覚えているわけもないけれど、句を読む限りこの単語がそれであろう、と当たりをつける程度の読者です。

SNS上で連歌(れんが)#じゃぱねっと歌会 や#付句 (つけく)タグを眺めたり、いかなる上の句にも「そして輝くウルトラソウル」を付けるような遊びであれば馴染みがあります。

現代短歌なら まほぴ⛵@mhpokmt 岡本真帆さんの歌が好きです。

とはいえ俳句、となると途端にわからんね? 交通標語じゃいかんのだよね?

そこに「こういうのお好きだと思って!」とお声がけいただいて、このワークショップに参加することができました。

初めての場所に行くときは、盛大な迷子タイムのバッファをとって出かけるのですが、今回は余裕を持って辿り着くことができました。

現地では配られる資料の充実ぶりに驚き、文フリが始まったかと思うほど俳句雑誌や句集を持ってきて下さったのに驚き。 進行がスケジュール通りというとつきさんの手練れぶりにも感嘆するばかりでした。さらに会場撤収から2次会まで鮮やか。

参加者のみなさまは素敵おやつを持ち寄ってくださり、まったく気が回らなかった私はひたすらご馳走になりました。 みなさまありがとうございます。

++

今回のために、初めて歳時記を買いました。

増補版 いちばんわかりやすい俳句歳時記 単行本(ソフトカバー) – 2016/10/13 ¥1,980 税込

ダンベルになる重さの大型本が箱入りハードカバーで四季ごとと新年の合わせて5冊ある⁈ …といった本格的なものはとても手が出ません。 事前のご案内で、オールシーズンのポピュラーな季語を網羅し索引の充実した本をおすすめいただいたのがとても助かりました。

私は子季語や傍題に分類される言い回しが好きなようです。歳時記を読んでみるまで気づいていませんでした。 「立春や」というより、「春立ちぬ」と言いたい感じ。

ワークショップの中で、事前質問にあった「俳人は季語を全部覚えてるの?」に 「もちろん!……覚えていません。」と太字で大きく回答してくださるのが心強い。

覚えずとも、取り回しのよい辞典があればだいじょうぶ。 とはいえ季語は膨大で、全体を見通すのはとても時間がかかります。 今回は四季ごとにグループに分かれて季語を読むという切り口でした。

四季それぞれに好きなところと思い入れはあるものの、私が選んだのは言葉にしようとすると戸惑う「夏」。 年々歳々高温多湿と豪雨が厳しく、(なにが好きなんだったっけ?)茹だる時期には考えるのも難しい。

春の兆しを迎えたばかりの今時分なら、「りそうのぼくのなつやすみ」が描ける! 夏グループでワークシートにキーワードを書き出してみると、それぞれの感じる夏が見えて新鮮でした。 自分では印象が先行して具体物をあまり挙げられなかったので、他の方のお話で夏の立体感が増しました。

一言では言えないと思っていた好きな景色に、ぴったりの季語が見つかるのは間違いなくときめきです。

夏の季語として、白南風、跣、サングラス、麻の葉、泳ぎ、夏木立を選びました。
白南風(しらはえ):梅雨明け頃の南風

最後には自問自答ファッションを嗜む集いならではのお題がありました。

<エモアイテムに季語を添えよう>

※エモーショナルな思い入れのあるファッションアイテム

みなさまそれぞれのエモアイテムにちなんで詠まれたような句を見つけていらして、納得感。

ファスナーを上げて徒歩にて神渡
神渡:旧暦神無月/陽暦霜月ころの西風

宿題も出たので、もくもく掘り進めようと思います。 充実した楽しい会をありがとうございました!

//二次会では興奮のあまり被せ気味にしゃべりがちだったので、お近くの方にはごめんなさい…

//お腹いっぱいでおとなしくなって正解だったかもしれません。